May 11, 2016
ドラゴンクエスト ホイミ味 ~旅立ちの物語~¶
2016 年 5 月 10 日 朝。
「2 日間休めば 10 連休」というまれに見るゴールデンウィークも明け、暦は「68 日間祝日無し」というハードモードに突入した。 それを反映してか、世間には陰鬱な雰囲気がどことなく蔓延している。
もっとも今年の俺にはゴールデンウィークなぞ無かった。 リリースを目前に控えて土、日も出勤をした俺は目覚まし時計を気だるく止め、いつものように窓を開けて空気の入れ替えをしようとした。 折しもその日は朝から雨が振り、天気までもがどんよりとしている。
「今日は雨か。雨の中出勤するのだるいな。」
諦めて窓を閉めた俺は、その気怠さを流し込もうと冷蔵庫を開ける。 ひんやりとした空気が顔にあたり心地良い。 だが、そこに目的の牛乳は無かった。
「そうだ、昨日最後のパックを飲み終わってから買っていなかった。」
時計を見ると 9 時 45 分前を指している。 時差出勤をしている俺は 10 時半に家をでれば会社に間に合う。 まだ時間はあるようだ。
「そこのコンビニまで買ってくるか。」 玄関の扉を開けアパートの階段を降りると、やはり雨が降っていた。
「そういえば、さっき窓開けた時に雨降ってたもんな。わざわざ牛乳買いに行くもも億劫だな。」
窓を開けて雨を確認しながら傘を持たずに出てくるとは、まだ頭が起きてはいないらしい。 だが、もうアパートの階段を降りてしまった。 幸い、コンビニはアパートのすぐ近くだ。 傘が無いが走れば大して濡れないだろう。
俺はアパートの玄関を出ると小走りに急いだ。
コンビニでは、通常飲み物売り場は一番目立つ位置にある。 ここも例外ではなく、目的の牛乳が並んだ棚はすぐに見つかった。 やはり、いつものスーパーよりは高いようだが仕方ない。 まさか今からスーパーに行くわけにはいかないだろう。
俺は並んだ 3 種類の牛乳から一番安い物を手に取ると、レジに向かった。
店員はレジにおらず別の仕事をしている最中だったが、俺を見ると作業を中断し、急いでこちらに来た。 その様子を何気なく見ると、ふと目に入ったものがある。
ドラゴンクエスト ホイミ味だと!
そうだ、そういえばネットでそんな記事があったな。 確か 5 月 10 日発売だった。 楊枝がロトの剣バージョンになっていて、この楊枝が数量限定、売り切れゴメンだった。 あと、何か集めるとスライムの何かが当たるんだよ!
値段を見ると 200 円。 さっき「スーパーより高い」と心の中で文句をつけた牛乳より高いのが少し気になるが、ここは迷わず買ってしまった。
すると、「テレテレッテレーン」とレベルが上がる音が。 あ、そういえばそんな事も書いてあったな。 購入するとレベルの上がる音がするんだった。
驚きの表情が顔に出てしまったのだろうか。そんな俺を見て、店員さんが恥ずかしそうにした。 うん。 今朝発売だからね。 彼女もまだ慣れていないというか、反応されると少し恥ずかしいのかもしれない。
ちなみに、商品の写真はこんな感じ。
右に刺さっている爪楊枝を外すとこう。
爪楊枝を袋から出さないのかって?
「これを使うなんてとんでもない」
永久保存版ですよ。これは。
ちなみに、裏はこんな感じ
..image:: https://dq1xd0takmkns.cloudfront.net/img/5461520dd01a4bbb3c820f6d3dd2ee48.jpg
宝箱の絵の中に番号が書いてある。 これがプレゼントの抽選番号になるんだろう。 一応黒塗りしておいた(画像が荒くてどうせ読めないと思うけど。)
食してみると、まあ普通の唐揚げ。 「ガーリックマヨネーズ味」とあるが、言われなきゃ分からない。 というか、俺的には言われても分からなかった。(味音痴?)
パンチが無いので「この味が大好き」という人は珍しいとおもうが、同時に嫌いな人も少ないのでは無いだろうか? 良くも悪くも万人受けすると思う。 味音痴の俺が言っても説得力無いかもしれないが。
いやー、嫌な天気だったけど、朝からレベルが上がってよかった、よかった。
どうでも良い情報だが、最初の物語風のところはほぼノンフィクションである。 俺の家に冷蔵庫は無いが、あとは本当。